12月にGo Toキャンペーンが停止された後、1月に緊急事態宣言の対象地域となってから、なんとなく出掛ける気になれずに1ヶ月が過ぎました。
先週、実家に帰る前日の土曜日に予約したチケットの受け取りやお土産の準備で、久々に駅やデパートでゆっくり過ごしました。
翌日曜日には大好きな新幹線に乗れたこともあり、自粛自粛で息が詰まるような毎日からのなんともいえない解放感を感じ、とてもありがたかったです。
そして、故郷での母や友人との再会は、一人で過ごす私に大きな癒しを与えてくれ、おかげで元気を取り戻すことができました。
大きな駅ほど痛手が大きい
その一方で、街の様子には胸が痛みました。
週末ともなれば、多くの買い物客や旅行者で賑わう駅なのですが、まるで平日の早朝のようなガランとした様子を見て、これは本当のことだろうかと自分の目を疑ったほどです。
これは…いつもの70分の1?
いや、150分の1?
一体どうなっているのか不安を覚えながら駅舎を横切り、みどりの窓口を覗いてみましたが、客は一人もいませんでした。
大変なことになった…。
焦るような気持ちでデパート、ショッピングモール、お土産物を見に行きましたが、全てが同様でした。
お客さんがおらず、陳列された商品が少なくなって、中には閉店したところもありました。
そこら中に漂う寂寞感になんともいえない複雑な気持ちになりながらも、雰囲気に負けないように気を取り直して、買い物を続けました。
たくさんの人が瀬戸際にいる
店員さんに話を聞いてみると、いつもはお正月明けのセールとバレンタインデーのイベントで賑わう時期なのに、人出は平日の午前中とそれほど変わらなくて、これから先を考えると不安だとのことでした。
どこのお店の店員さんも、そして私も含めて、つとめて笑顔で、なるべく暗くならないように、でも不釣り合いでない程度の明るい声色で、お互いを気遣いながら話していました。
新幹線の改札口の中にあるカフェでも、ビジネスマンも旅行客もおらず、3人の若い店員さんたちを励ましました。
また、ホームにあるキヨスクは、人が少ないために臨時休業していたし、新幹線普通指定席も私が乗った車両は他にお客さんが1人いただけでした。
自粛が正しいとは思えない
国の方針としてのGo To一斉停止や緊急事態宣言は、外的な経済活動だけでなく、私たちの心にも大きな影響を与えました。
私は普段は職場と家の往復で、仕事も忙しいため世の中の動きに疎かったようで、街が寂れている様子を目の当たりにして衝撃を受けています。
人が来なくなってしまったお店で働いている人たちは、今どれほど不安になっているでしょうか。
緊急事態宣言や時短営業などをこのまま続けることは、とてもじゃない大きな損失と引き換えのような気がしてなりません。
そしてなによりも、新型コロナウイルスに対して、正しく伝えることが重要でしょう。
私たち大人には、これから続く次の世代、会うことのないずっと先の未来の世代の人たちへ、安心して暮らせる平和な日本を残してあげる責任があります。