お見合いで最悪の話題~心霊現象や元恋人が自死した話を聞かされた

お見合いの席でお相手とどんな話をするかといえば、大抵の場合は当たり障りのないところで、仕事と趣味と休日の過ごし方だと思います。

これらの話題は月並みとはいえど、相手の人柄や環境が分かり、今後の自分の生活がイメージしやすくなりますよね。

でも、カツオさん(仮名)は違っていました。

こちらは、昨年三密を避けつつ初夏にお見合いした、わたしと同い年50代半ばのカツオさんのお話の続編です。

2020年婚活 カツオさん ←カツオさんの第1話はこちら

付添人の夏木さん ボランティア活動に熱心な60代の奥様
お嬢様育ちの元公務員 いつもわたしの結婚相手を探している

紹介者のハルさん 70代現役バリバリの女社長
得意分野は政治哲学 歩く健康辞典と呼ばれている

心霊現象 幽霊やお化けの話

カツオさんとはお見合いの日を含め2回会ったのですが、初めてあった時から彼の話題の中心は心霊現象でした。

お化けや幽霊の話が大好きなようです。

昔は心霊現象に悩んでいたそうですが、今は少し納まったというラップ音からはじまり、若い頃に心霊スポットに行ったことや、散歩中に踏切の傍で見た幽霊について楽しそうに話していました。

わたしは、そういった目に見えない世界のことに理解があります。

それでも、よほど話が通じる身近な人としかそんな話はしないし、ましてやお見合いの席。

同席したハルさんや付添人の夏木さんが話題を変えてくれても、カツオさんが心霊現象の話に戻し、早口で嬉しそうに話す姿に私はうんざりしてしまいました。

別れた恋人が自死した話

場所決めの段階で、カツオさんの付添人ハラダさんが「いきなり女性に会わせると大変なことになる」とか「純情な男だから」と言われていたので、夏木さんがどうしても確認したかったのでしょう、カツオさんに直球の質問をされました。

「今まで女性とお付き合いされたことはありますか」

すると、「はい!自死しました!」とカツオさんから間髪入れず返事があったのです。

…実際は自死という表現ではなく、昔からよく使う直接的な誰でもわかる言葉だったので、あまりにも強烈で場違いな響きに、夏木さんとわたしは一瞬言葉を失いました。

夏木さんがしたこの類の質問も、お見合いの席ではタブーとされていますが、わたしの生涯が懸かっていますから意を決してのものだったに違いありません。

そもそも50代同士のお見合いなんて、お互い年齢が年齢だから、酸いも甘いも嚙み分けていろいろあって当たり前なのは承知の上です。

屈託がないといえばそうですが、カツオさんのあまりに唐突な会話の成り立ちと言葉の選び方について、言いたいことを何でも話す幼い人だと感じました。

結婚は何才であれ本人たちが良ければいいというものではないですし、どちらかが親戚や周りの人に紹介することができないと感じると、人柄が良くてもお話が流れるのはよくあることだと思います。

お金お金お金の話

付添人のハラダさんはカツオさんのことを「この人は、なんの取り柄もありません」としょっぱなから冗談ではなく本気で紹介するし、「彼の実家はお金があります」「ご両親が亡くなったら実家は彼のものになります」なども言われました。

その時カツオさんは「兄弟で分けますけどね」と笑っていましたが、2回目に夏木さんと3人で会った時に、実家は借家だとカツオさんは言っていました。

そうです、なんだか前と話が違ってまして…。

でも、ここまでくるともう、本当はどうなのかなんてどっちでもいいですね。

カツオさんのお父様が若くて稼ぎが良かった40年近く前に、勉強部屋が欲しいという彼の望みを叶えてくれなかったと言っていました。

当時は辛かったでしょうが、今は50才を過ぎてもう勉強部屋でもなんでも自分が好きなように作れるのですから、親のお金を当てにせず自分でやってみたらいいと思います。

親の財産の有る無しはソレはソレとして、自分自身の力でガシガシやっていく人の方がわたしは好きです。

おまけ お見合いの食事代の話

さらに止めを刺すような出来事がありました。

なんと、この日のお会計は、ハルさんのリードでわたしが全額払う羽目になってしまいました。

それを知ったのは、お見合いが終わってカツオさん達と別れ、ハルさんと夏木さんの3人になってからで、本当に情けなく思いました。

わたしは真面目に仕事し、慎ましく生活している1人の女性です。

お金が溢れている中で暮しているわけではありません。

そもそもカツオさん達は、当日もその後もお礼を言わないし。

自分が払わなかったら5人分誰が払うのか、ちょっと考えればわかるでしょう。

わたしの人生で、人にお金を出させて平然としていられる人に出会ったのは、この時が初めてでした。

受け入れるのは難しいね

カツオさんは、紹介者と付添人を含めて総勢5人のお見合いだったから気が緩んだのかもしれませんが、わたしはこれらを受け入れられる心広い人間ではないようです。

その後カツオさんから、結婚を視野に入れて交流していきたいと申し出がありましたが、お付き合いする気はなかったし、更におかしな質問もされてもう十分です。

50代の女性に絶対聞いちゃ駄目な質問でしたが、どれだけ嫌がられるか案外男性は知らないかもしれないので、また別の機会にご紹介したいと思います。

ところで、付添人の夏木さんは、これもお見合いにカウントされると言ってました。

…。むむむ。そうかなぁ。

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