後輩が上司になって機嫌が悪くなる人たちを観察しての、傾向と対策

4月1日に辞令交付式があり、いよいよ新体制がスタートしました。

私の所属チームでは、新しいチームリーダーとして年下の男性社員今井さん(仮名)が異動してきました。

前のチームリーダーは病気療養中で、まだまだ長引きそうなのでしょうか、不在のままというわけにいかず、他部署から抜擢されたそうです。

とても穏やかで明るく、製品知識も豊かな今井さんですが、日々の業務のほとんどを一から覚えるようになるし、前任者との引継ぎができないので、ひと通り覚えるまで1年くらいかかるかもしれません。

今井さんにとって難しそうなのは、男性は自分だけということと、部下には今井さんよりも社歴が長く、入社以来ずっと同じ仕事を担当している人たちがいるということです。

頼りになるならいいのですが、その中心が川村さん(仮名)ということで、周囲の人たちは気掛かりなようでした。

川村さんのお話 ←川村さんについて、こちらをどうぞ

川村さん
川村さん

川村さん 10才年下でバツイチの二代目お局様
数年前に大病を患い、通院加療中
今回の人事に異議ありと騒いでいる

今井さん
今井さん

今井さん こよなく花を愛する一児の父
整理整頓はプロ級で、そのアイデアは天下一品
うちのチームの新リーダー

ボスはなんでもお見通しなのです

今井さんが私たちのリーダーになると分かった3月中旬、川村さんは他の女性社員と不満を言って、なんだかとても荒れていました。

「私たちより社歴が短い人がリーダーになるって、どういうこと!?しかも年下!リーダーって呼ぶわけ?」と、大声で文句を言い続けることが何日も続きました。

もしかしたら川村さんは、次のリーダーは自分がなると思っていたのかもしれません。

そんな雰囲気で迎えた辞令交付式。

全員に向けたボスからのメッセージは「なんで自分が用いられないのか、なんであの人なのか、この中に考えている人がいると思うけど」と始まりました…。

感情の渦がぐるぐる回ってて落ち着かない人がいて、不穏な状態であることをよくご存知でした。

当たり前といえばそうですが、百戦錬磨のボスは、ご自身も通ってこられた道だからクソってなる気持ちも分かるし、矢面に立つ人の気持ちもわかるんでしょうね。

後輩社員が上司になって感情が不安定になる理由と今後の想定

私は観察をするのが好きなのですが、川村さん達が騒いでいる様子を見て、川村さんの荒れた気持ちは、幾つかの要素が組み合わさったものだと感じました。

それは、今井さんに対する嫉妬、自分が認められていないような気がする寂しさ、そういった人事を決めたボスへの怒り、といったものです。

それを同じネガティブな心境の同僚に伝え、言葉巧みに引き込んで仲間を集めていくのですが、放っておくと集団での嫌がらせに発展していきかねません。

もうすでに彼女たちが、今井さんに仕事を押し付けたり、大声の早口で教えたりする時があって、なんだか胸が痛みますが、私が口出ししたら大ごとになるので静かに見守っています。

心揺れるならば、まず自分の意識を転換するべし

一番大切なのは、誰が上司になっても、受け入れて心おだやかに整え、自分に任せられた仕事に集中することです。

自分に決定権がないものについては、決して不平不満を言うべからず。

自力ではどうしようもないのに、受け入れられないからと騒ぐのは自分自身を貶めるし、苦しめるし、何年かして振り返った時に恥ずかしかったりします。

そして、早いとこ自分の機嫌は自分でとって、ネガティブな感情が自分の中に根っこ生やしてしまわないよう気を付けましょう。

こうやって、ぐるぐる渦をまいたネガティブな感情を整理して転換していくと早く楽になります。

諦めろというのではありません。

一旦受け入れて、作戦立てるのもありですよ。

これは自分を大切する方法の一つです。

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